iMac(Mid 2013)検討
私の持っているメインマシンはiMac(Mid 2010) 下位(Core i3-3.06GHz)モデルにメモリを12GB積んだものです。処理速度に不満はないのですが、500GBの内蔵HDDが基本的に交換できず(※物理的に交換できるがファンが高速回転するため使用にたえない)、容量がひっ迫してきたため3世代目のMid 2013を検討することにしました。我が家の場合、設置スペースの都合で21.5インチモデルを選択する必要があるのが残念です。
iMacは、前モデル(Late 2012)において大幅なモデルチェンジが行われ、薄型化された一方で特に21.5インチモデルで多くの機能が退化しました。そこで、主な問題点等について検討することにしました。
課題 | 詳細 | 解決方法 | 対応案 |
---|---|---|---|
HDD変更による性能ダウン (3.5→2.5インチ) |
※1 | FusionDrive選択(22,000円)※2 or 我慢する |
我慢する |
光学ドライブ(DVDマルチドライブ)の廃止 | 光学ドライブが廃止された | 外付け光学ドライブの購入 | 所有しているため問題なし (MacBookAir用) |
メモリスロット×4 →店頭モデル8GB固定に変更 |
起動直後の空きメモリ容量 下位モデル6.05GB 上位モデル6.20GB |
16GB選択(20,800円)※2 or 我慢する |
我慢する |
FireWire 800端子の廃止 | 同左 | USB3.0で代替 | 同左 (性能を確認の上)※3 |
反対に、得られるものは内蔵HDDの増量の他には
- CPU性能アップ(※4)
- USB 3.0(※3)
です。
(※1)ars technicaのレビューによると、シーケンシャルの読み書きで2〜3割ダウン、起動時間で25.3→29.4秒という影響があります。この記事は読むと他にも有用な情報が載っていてオススメです。
(※2)カスタマイズを行うためにはAppleStoreでの購入が必要になるため、記載の金額に加えて実質的にはプラス2〜3万円の差が生じます。
(※3)USB 3.0接続の外付けHDDの性能が気になった理由は、USB 2.0接続のHDDをMacに接続しても、Windows機と比較して性能が上がらなかった経験があるからです。ars technicaのレビューによると2.5インチ1TB外付けHDDへのフォルダコピーをFireWire 800より4割短い時間で終えています。また、iMac Late 2012でUSB3.0のHDDを試してみたを参照しても100MB/secという速度が出ていますので、FireWire800より高速で、私にとっても十分な速度が出ていると考えます。
(※4)以下に調べた結果を示します。ソースによる差が比較的大きい理由はよくわかりませんね…。Haswell化に関して言えば、同一周波数のCPUでも、マルチスレッドの性能が特に向上していることがわかりました。シングルスレッドで5%、マルチスレッドで15%程度の性能向上のようです。
機種名 | CPU | シングルスレッド | マルチスレッド | ソース |
---|---|---|---|---|
iMac(Mid 2010) | Core i3 3.06 (2-core) | 1950 | 4050 | Geekbench Browserの複数の結果を目視で丸めた値 |
iMac(Late 2012) | Core i5 2.7 (4-core, Ivy Bridge) | 2700 | 8000 | 同上 |
iMac(Late 2012) | Core i5 2.7 (4-core, Ivy Bridge) | 2950 | 8808 | Macお宝鑑定団 |
iMac(Mid 2013) | Core i5 2.7 (4-core, Haswell) | 3131 | 10513 | 同上 |
参考:Mac mini(Late 2012) | Core i7 2.3 (4-core, Ivy Bridge) | - | 11700 | Macお宝鑑定団 |
参考:Mac mini(Late 2012) | Core i7 2.3 (4-core, Ivy Bridge) | 2700 | 10500 | Geekbench Browserの複数の結果を目視で丸めた値 |
いろいろ調べた結果、「実はHaswell化したMavericks搭載Mac miniを待って上位モデルにメモリを増設するのが一番オトクなのでは…」というオチになりそうです(笑)。カメラとスピーカという課題はありますが…。