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遅延証明書をWebで発行

 2007年1月30日より、JR東日本東京急行電鉄では遅延証明書をWeb上で発行するサービスを開始しています*1。目的は、紙で遅延証明書をもらい忘れた、あるいはもらい損ねた乗客用へのサービスというところでしょうか。同時に、駅社員の労力を遅延証明書の配布ではなく案内等に振替えることでダイヤが乱れた時の混乱を低減したいという面もあるかと思います。

 さて、本来的な議論からさせていただきますと、遅延証明書を含む証明書と名のつくものを発行するからには、提出者が提出した遅延証明書が正当なものであると受理者が確認できることが重要だと私は考えます。しかしながら、JR東日本東急電鉄遅延証明書のページは平文httpです。内容や送出元が正当であるということを証明できません。もちろん、紙の遅延証明書を提出者がもらってきて提出したり、Webの遅延証明書を印刷して提出したりして、受理者がそれで納得してしまうケースを考えると、この議論はナンセンスです。しかし、例えば、受理者が紙で受理した遅延証明書の正当性を検証しようとした時にどうでしょうか?*2というわけで、私が今日の日記で提起したいのは、「Web上で遅延証明書を提供するというサービスを開始するにあたり、この段落で議論したような視点での検討はなされたのか」という点です。さてこの記事を読んだあなたはいかがお考えですか?

遅延証明書ページURL

関連プレスリリース

*1:JR東日本は7:00〜9:00に発生したものに限り過去3日間分、東京急行電鉄は過去7日間分の遅れをWebページで参照できます。

*2:「そんな事までする必要があるのか?」という意見もあるかもしれませんが、東京近郊の某高校においては、生徒が遅延証明書を偽造して、それを理由に堂々と遅刻することが多々あり、教師側でも気になったときには駅にわざわざ当該日にダイヤ乱れがあったか、電話で問い合わせているというケースがあります。確かに、そうやって学校に遅刻するような生徒に情報の改ざんが出来る能力がある可能性があるかというと、ほとほと低いとは思いますが...。