2007年を自分視点で俯瞰する
あけましておめでとうございます。一年の計は元旦にあり、という言葉がありますが、それにあやかって今年の交通関係トピックをあくまで自分視点でここに記録しておこうとおもいます。まずはトピックのみで更新し、詳細を書き足したいと思います。
3月：JRグループダイヤ改正、PASMO使用開始
JRグループダイヤ改正概要：http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/06-12-22/01.htm
なぜ、全体の概要が分かる情報がJR四国のWebページのみに掲載されているのかは謎です。JR東日本が地味に通勤路線で増発を行っていること、仙台空港アクセス鉄道が開業すること、JR西日本に「さくら夙川」駅が開業すること、JR貨物が26両編成貨物列車を九州まで直通させること等、地味に景気が良い話があげられます。あとは、鉄っちゃんとしては、思い出の列車の一つである「ムーンライトながら」号の発車時刻変更が気になる点でしょうか。
本筋とは関係ないですが、JR四国はJR各社の中で唯一駅ナンバリングを完了させています。
3月：阪急阪神HD、中期経営計画を公表？
阪急と阪神の統合から半年、どのようにお互いの長所を残しながら統合のプラス面を出していくのか、注目しています。
春頃：東京国際空港（羽田空港）再拡張着工？
社会的構造の善し悪しの議論はひとまずおいておくとして、現在の航空輸送の競争力のボトルネックの一つが羽田空港の処理能力であるというのは間違いないと思います。そのボトルネックを改善する工事が始まります。ついでに空港アクセスももう少し改善できませんかのぅ…。
7月：東海道山陽新幹線ダイヤ改正、N700系投入
「のぞみ」が登場した当時、私を含めて多くの人が東京〜大阪間の航空旅客輸送は成田乗継ぎ等特殊な目的以外のものは近いうちに競争力の問題から休止・廃止されるのではないかと思っていたと思います。しかし実際には、長年減少してきていた東京〜大阪の航空シェアはここ10年ほどで10%から30%近くにまで増加しました*1。この理由は航空自由化とその間のJR東海の施策によるものだと思いますが、ここに来てJR東海（＋西日本）が目に見える施策をとってきています*2。N700系もその一つで、車体傾斜によるスピードアップは織り込み済みとして、すわりごこちを重視したという座席や電源コンセント等、これまでの東海道新幹線では考えにくかった配慮が感じられ、これも最近の「目に見える施策」ではないかと解釈しております。昨年稼働した新型ATCと今年投入されるN700系の組み合わせは、複線レールの上で大量高速輸送を行う東海道新幹線の一つの完成形を実現してくれると思いますので、注目してます。
8月：関西国際空港２本目の滑走路使用開始
ようやく日本にまともな滑走路を2本備えた24時間運用の国際空港が誕生します。私の中では新しい空港というイメージの関西国際空港も、実は開港して今年で13年目。中国路線が最近非常に増加している一方で、北米路線や国内線は順調とは言えない状況です。これで土木的な枠組みは一つの完成形に達したと言えると思うので、今後はいかにその枠組みを活用するかというところに頭を注力していただきたいところです。
夏頃？：中央線三鷹〜国分寺間下り線高架化
時期はまだ明確ではありませんが、ついに中央線の高架化工事が完成の時期を迎えます。最初は三鷹〜国分寺間の下り線が高架化されますので、この区間では踏切が閉まっている時間が大幅に短くなります。さらに、中央線の列車遅れの原因の中で無視できない比率を占めている「踏切の非常ボタン扱い」（いたずら等含む）は下り線に影響を与えなくなりますので*3、鉄道側にも安全と定時運行の意味でプラスの効果が見込まれます。
秋頃：京浜東北線にE233投入
京浜東北線の最混雑区間の根本的な混雑緩和は東北本線（愛称：宇都宮線）の東京延長・東海道線との直通開始を待たねばならないと思いますが、老朽化が進んでいる209系の置き換えに幅広車体のE233系が投入され、混雑緩和がはかられることになりました。また、E233系（6M4T）は209系（4M6T）に比べて加速度・最高速度ともに優れていることから、地上設備側（踏切・ATC等）での準備が整えば、所要時間の短縮が図られる可能性が高いと思われます。
番外：台湾高速鉄道開業
やはり、自分の生活圏に関わることを取り上げてしまいますね…。
