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PASMO関連〜バス特のお得度について考える

今日は昨日に引き続き、PASMO関連の話題。PASMO導入に際して導入される「バス特」はどれくらいお得なのかということについて考えることにする。話を単純にするため以下の設定のもとに考えてみる。

  • 都バス利用者を想定する。
  • バス特は1ヶ月単位の割引制度であるので、支払い方法が変わったときに、1ヶ月あたりの利用額に対して、支払額がどう変わるかをグラフ化する。
  • 都バスのバス-バス乗り継ぎ割引は利用しない。

支払い方法については、以下の4パターンとする。

  1. 現金のみ(=利用額)(橙色)
  2. バス特利用(紺色)
  3. 1ヶ月の利用金額にあわせるように従来のバスカードを買っていった場合。例えば、月に35回、7000円分乗るには5000円カード(5850円分)、1000円カード(1100円分)、50円の現金で合計6050円の支払額という計算。(=カード利用)(桃色)
  4. 5000円のバスカードを継続的に使用した場合の実質的な支払額。つまり、5000円のバスカードを買い、期限を気にせず、必要なときにバスに乗るという乗り方をした場合の実質的な支払額。(=5000円カード継続利用時実質)(水色)

その結果は以下の通り(リンク先に原寸大グラフ)。

横軸は1ヶ月あたりの利用額、縦軸は支払額となる。

ちょっと分かりにくいかもしれないが、橙色をどれだけ下回っているかが割引額となる。私の周りでは、私自身を含め「5000円カード継続利用時実質」(水色)というパターンでバスに乗っている人が多かった。このような人がバス特に移行した場合、基本的に支払額は増加する。ただ、支払額の増加率は1ヶ月の利用額によって大きく変化する。

  • 1ヶ月の利用額が3000円強(週2往復弱利用)〜5000円強(週2.5往復程度利用)の場合は支払額が大きく増える。
  • 1ヶ月の利用額が6000円を超える場合、バス特に移行してもあまり支払額は増えない。

理由は簡単で、バス特では5000ポイントを達成した時点で一気に450円分のバスチケットが付与されるからだ。それ以降は1000ポイント毎に170円分のバスチケットが付与されるので、5000円のバスカードとほぼ同じ割引率となる。むろん、バスポイントは毎月リセットされるのでその端数分だけバス特の方が不利であるが、現金購入が原則のバスカードと違い、Suica/PASMOへクレジットカードでチャージした時には各事業会社のクレジットカードのポイントが付与される(VIeW Suicaの場合、1.5%相当額)点は押さえておきたい。このクレジットカードのポイントを活用できるかどうかも判断の分かれ目だと考える。
結論:月に6000円(=15往復)以上バスに乗る場合にはバス特にしてもよいが、そうでない場合は5000円バスカードの方が得。
なお、上記の結論には、紛失のリスク(バスカードはなくしてしまうと丸々損失になるが、記名式Suica/PASMOは再発行可能である点)や利便性は考慮されていない。利用方法や使用環境は個々人により様々なので、自分なりに考えて結論を出すようにしていただきたく思う。